妊活専門医療機関だからできる検査
妊娠希望の患者さんに行う検査には…
- 採血(女性ホルモンや甲状腺ホルモンの検査)
- 超音波検査(子宮や卵巣のチェック)
- 精子検査
などありますが、それはどこの産婦人科でもできる検査です。
当院では上記検査に加え、妊活専門医療機関として専門的な検査に対応いたします。
子宮卵管造影検査
卵管の通過性を確認する検査です。妊娠が成立するためには卵管が開通していることが大切です。卵管が閉塞していると卵子と精子が出会うことが出来ず、妊娠が成立しません。
子宮卵管造影検査の手順
- 内診室で子宮の中に細いチューブを入れます
- レントゲン室に移動します
- チューブを通して造影剤を子宮、卵管に流します
- 卵管が開通していると下記写真のように卵管が映し出されます
子宮卵管造影検査は予約制となります。検査が必要な方にはスタッフよりご案内いたします。
子宮鏡検査
子宮の中に細いカメラを入れて、子宮の中を直接観察する検査です。受精卵が着床する子宮の中を観察することはとても大切です。
妊娠率が下がるといわれている、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎の有無を検査します。また卵の通り道である卵管口が閉塞していないかどうかも確認します。 これら妊娠の妨げになる異常所見の有無を、治療早期から確認することで、より早く妊娠に近づきます。
当院では妊娠希望の患者さん全員に受けていただくことができます。
正常な子宮の内腔
表面がピンク色で平坦です。
子宮内膜ポリープが存在している内腔
突出しているのがポリープで(青矢印)、赤い表面は内膜炎(赤矢印)を併発しています。
子宮内膜炎の検査(CD138)
子宮の中から細胞組織を少量採取し、標本を作製します。その標本を顕微鏡で観察して子宮内膜炎の元となるCD138陽性細胞の有無を確認します。CD138陽性細胞が存在すれば子宮内膜炎と診断され、治療を行う必要があります。 子宮内膜炎は治療した方が妊娠率が高くなると考えられています。
写真は子宮内膜炎を発症している患者さんの標本です。矢印で示している、茶色のリング状の細胞がCD138陽性細胞です。
この患者さんは治療後に妊娠されました。